二日前の話になってしまいますが、
東京・赤坂の日枝神社で毎年和菓子の日に行われる山王嘉祥祭を見学してきました。
見学、でいいのかな? 見物、じゃ失礼ですよね?
特に予約が必要なわけではなく、ある程度の人数までは建物のなかで儀式?を見ることができました。
どんなお祭りかは、全国和菓子協会のウェブサイトにあります。
2011年の記事ですが。
赤坂日枝神社では、この山王嘉祥祭を神社の主要な祭りとして昭和54年6月16日に復活させましたが、それは奇しくも全国和菓子協会が「和菓子の日」を制定したことと時を同じくしています。
ということは、1979年。今年で38回目なんですね。
なぜ、1979年だったのか。なぜ、「奇しくも」なのか。日本には八百万の神様がいらっしゃるけれど、日枝神社の神様は和菓子の神様なのかしら?
和菓子の神様はほかにもいらしたような?
…と調べてみたら、日枝神社のウェブサイトに答えがありました。
日枝神社では徳川将軍家の産土神であり
で、6月16日は
京都の祇園祭・大阪の天神祭と並ぶ日本三大祭りの山王祭期間中ということで、
お祭りを始めたということらしいです。
さて実際の嘉祥祭は、
東京和菓子協会の技術者が「菓子司」として神前にて和菓子(煉切)を作り奉納
したり、巫女さんが舞を舞ったり、1時間ほどのものでした。
といってもガヤガヤワイワイのお祭り、という雰囲気ではなく、
儀式的な感じ。
見る側の一般客も含めて静かに厳かにとりおこなわれ、
最後は一般客も二礼二拍手します。
和菓子というものを現代の私達が食べられるって、
奇跡のように素晴らしいことなんだなあ、
と感謝の気持ちがわきあがってきた瞬間でした。
ありがたいことに、このお祭り、一般の私たちになんとおみやげがありまして!
奉納された煉切かな?と思ったのですが、袋の外側から触ると、ん?硬い…ものすごく硬い…。らくがん?
と思ったら、缶入りの水ようかんでした!
儀式はとっても古風ですが、こういうところは現代風というのが新鮮。
この日は30度の夏日でしたから、
衛生上、こういう和菓子がぴったりですね。
…いつか缶入りのお餅も発売されたら嬉しいんだけど!