柏餅の葉っぱは食べられる? もぎたてじゃない? どう加工するとああなるの?

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5月2日のブログで、柏餅の葉っぱが茶色から緑に変化しつつあるということを調べてみましたが、本日は製法と産地について調べてみます。
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食べられるか食べられないか(食べたいか食べたくないか)を考えるなら、ほかの食品同様、製法と産地を知るべきだな、と思ったので。
結論から言えば、食べたい人は食べればいいし、食べたくない人は食べなければいい。
食べちゃいけないという法律はないので。ですが…
和菓子屋さんにおそるおそる聞くと、「柏の葉っぱ?食べないですね」と言われますね。
理由は、柏の葉っぱの役割は

香りづけ
くるんだお餅が乾かないようにする
(ハンバーガーを紙で包んで、バンズの乾燥を防止しているように)

ためのものだから。
柏餅の葉っぱってどうやって加工しているの?


1995/07/03付の日本食糧新聞によると

「わが国の市場は、従来の乾燥品取引から今は大半が使いやすいグリーン葉にかわり、一部で着色なしの茶色のパック詰が出る。」
※乾燥品取引 前年にとれたものを乾かして保存しておき、それを水で戻して使っていた。

さらっと書いてありますが、
「着色なしの茶色」ってことは…

茶色の葉っぱ 着色なし
緑色の葉っぱ 着色あり

ってこと?「グリーン葉」は色鮮やかだからフレッシュってわけではないの!?
何か記事の間違い?と思ったけれど、
でもそうですよね。こういう添加物あるいは技法って柏の葉に限らず使われているものね。特別、驚くことでもないのかも。
そしてこの記事で合点がいったこと。
1994/05/05 大阪読売新聞には

採取した生葉を蒸気で蒸し、塩漬けした後のゆで方で茶と緑の違いが出る。

と書いてあったんですが、同じ記事に、和菓子店社長のコメントとして

「茶色より割高ですが、見た目がきれいで購買意欲をそそるのでは」

とある。
茶と緑の違いはゆで方、と書いてある一方、ゆで方だけで緑が茶より割高になる????
どれだけゆで方が違うのか?とひっかかったけど、ゆで段階でなんらかの方法で「着色」するのなら、ひとつ工程が増えるから、その分価格が上乗せになるのも当然なのかな。
まあ、これも20年くらい前の記事なので、いまなら真空パックの技術も進んで、無添加でも緑をキープできる技術とかできていそうな気もしますが…。
こういうことを語る以前に、
柏の葉はそこらへんの木の葉っぱをもいできて、それで作っている=究極の地産地消、だと思いこんでいた、自分の無知さにがっかりです。
家の近所に柏の木なんて見ないのに。どこの日本昔話かよ!
と自分につっこみを入れてみましたが、よく考えたらそんなレベルの勘違いじゃない。

(柏の葉の産地は)国産では伊豆、長野、青森などの東北地方に一部ある(2015/02/13 日本食糧新聞)

だけなんですから!
そもそも東京は柏の木の産地ではないですから、近所で柏の葉をもいでつくるというのは昔話でさえなく、脳内幻想というか夢想でしかなかったのでした。
そして自分は、お餅とか和菓子と向かい合うと、自動的に「古きよき日本」(と自分が思いこみ、創り上げている脳内ノスタルジック世界)へタイムトラベルしがちなことがわかったのでした。気をつけよう。

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